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20歳代後半で貯金30万円は絶望か?貯金額ではなく、重要なポイント3つ!

マトシブログ

ツイッターで話題となった「貯金30万円」というワード。

元ネタは2021年10月に京王線の乗客を刺し、放火を行った被告の経済状況が貯金が30万円であったこと。

そういった経済状況で婚約を破棄されたことで話題になっているようです。

これに対して貯金30万円という数字が注目され、「貯金30万円は絶望」とか、「わたし貯金30万円もない・・・」などさまざまな意見が飛びか合ってましたね。

それを受け、被告の人間性はおいといて、ここでは現役の銀行員・FPが26歳で貯金30万円についてどうとらえるかを綴りたいと思います。

この記事を読んでいただければ、資産額よりも収支の重要性や数字だけに目を向けない視点がもてると思います。

結論:『年間(または毎月)の収支内容やライフイベントなどの状況を考えてみると、一時点での貯金額はさほど重要じゃないと思います』

人には人の貯めるタイミングや動機があるので、ひとつの情報だけで反応しないようにしたいですね。

※これは他の26歳ぐらいで貯金30万円という状態をどう考えるかということなので、被告の背景や状況を分析するものではありません。

どういうことかはこれから説明していきます。

ポイント

・そもそもいつからの収支で貯金30万円なの?

・大きなお金の用途があったり、ローン返済を優先してる?

・収支のバランスはどうなってる?

そもそもいつからの収支で貯金30万円なの?

26歳と聞くと働いてまぁまぁ経つと思いますよね?

高卒なら18歳から、大卒から23歳からなので3~8年ほど働いているイメージです。

しかし、例えばバントで成功する夢を追いかけて収入が無い状態が続いたり、浪人や就活にやる気になれず就職に遅れたり、一度は就職したけどすぐ退職してしばらく働いていなかったり、などなど・・・

実際多くいらっしゃいますし、そういった方からのライフプランや融資などの相談もたくさん受けます。

もちろん資産額として30万円という数字を聞きますが、多ければそれは良い印象がありますが、それよりもいつから貯めてこの金額になったかを重視します。

例えば、就職して半年で貯金30万円貯めたらすごくないですか?

毎月5万円を貯金に回しすことは簡単なことではないですよ。

貯金のスタートのタイミングは人の事情次第ですし、26歳だとまだまだ余裕で挽回できるので過剰になっている気がしますねー。

大きなお金の用途があったり、ローン返済を優先してる?

貯金は資産をわかりやすく表しますが、全てではありません。

例えば、車を買って貯金がほぼ0円になった、結婚したからその費用でほぼ0円になった、奨学金がありその返済を最優先にしたから貯金としてはほぼ0円などなど

この状況で絶対無理!となりますか?

ほぼ0円は今後何かあったら賄いきれないので不安は残りますが、ライフイベントやローン返済など貯金よりも重要なことはあるはずです。

お金は貯めるためにあるのではなく、必要な時に必要な分使うためにあるので、その一時点での貯金額はそれほど重要ではないと考えます。

ただ、ちゃんと0円になっていることを自覚し何かしら対策しておくのは大事です。

収支のバランスはどうなってる?

貯金額よりも年間または、毎月の収支のバランスがどうなっているかの方が重要だと考えます。

例えば、貯金300万円、年収が2000万円あっても年間貯蓄が30万円だと不安になりませんか?

何に使ったらこういう結果になるねん・・・という気持ちだとお思います。

しかし、手取り13万円で都会の一人暮らしで年間貯蓄30万円だとするとどうでしょう?

すごいですよね、普通に生活するだけでも節約しないとなかなか難しいなかで貯金ができたらすごいです。

実際に二つのパターンはお客さんの事例でありました。

なので重要なのは貯金額ではなく、収支をどうやりくりできているかということです。

やりくりが上手な方は収入が上がっても生活費を上げること無く貯蓄額を増やすことができます。

しかし、浪費癖がある方は収入がどれだけ上がろうともその分使ってしまうので貯金はできません。

まとめ

人には人の貯めるタイミングと動機がある。

なので、人と比べて貯金額が多いや少ないは気になるとは思いますが、それよりも自分のおかれている状況でどうなのかを見つめる良い機会になったんじゃないと思います。

もしパートナーを探している方も『年収○○万円、総資産○○万円』だけにこだわらず、もっと背景や性格を知ってから判断するようにしていきたいですね。

ありがとうございました。

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自己紹介
マトシ
マトシ
現役銀行員(個人営業歴8年以上)・FP
独立を目指す33歳、現役銀行員。
経済情報とFP相談内容の提案。
銀行員としてのするべき営業や利益は無視し、本当に良い情報と相談に徹します。
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